2020/11/19 10:21
唐突にすみません。
タイトルは、先日Netflixで鑑賞して影響されているところです。
痛くても、生活は否応がなしに進んでいくという現実。
どうするかを選ばざるを得ない状況・・・
映画、良かったです。ラストもね。
さて「湯を沸かすほどの熱い愛」。
わたしの和紙に対する愛が芽生えたのは、紙漉きの体験をした時でした。
和紙の産地である埼玉県小川町は、私が生まれ育った故郷の隣町で、
小川が和紙の産地であることは、曖昧ですが小学生の頃には知っていたと思います。
知ってはいたけれど、自ら触れることはしてこなかったし、特に機会もありませんでした。
地元で生まれ育った父の時代には(現在60代)、小学校か中学校の社会科見学的なもので紙漉き体験をしていたらしいです。
わたしの時代の社会科見学は確かお菓子工場で、学校の行事を含め、在学中に和紙の話を聞く事も無かったように思います。
小川町は車で10分程度ではあるけれど、携帯の電波が一時途切れるくらいの山を通り抜けて行くので、山の向こう側という感じもあり。
社会科見学で行かなくなったのは「大里郡」と「比企郡」で「郡」が違う、という事も影響しているのでしょうか?
時は流れに流れ、成人し地元を離れ、10年以上お世話になった会社を退職したタイミング。
もともと「紙」という媒体、素材が好きだったこともあり、
グラフィックデザインという今までの経験を生かしてできることをまずははじめてみようかなと考えて、
改めて目が向いた「小川和紙」という素材。
和紙について調べているうちに紙漉き体験がしたくなり、
当時、幸運にもがっつり紙漉き体験をできる工房が小川町にありました。
ドキドキしながら体験の申込メールを。
「紙すきの村〜久保昌太郎和紙工房〜」 久保製紙さん。
平日だったこともあり、当日の体験者はわたしひとりで、
ガッツリ紙漉き体験をマンツーで受けさせていただきました。
当時の1日体験プログラムは「古来の製法を」という事で、打解は手動。
太い木の棒でひたすら叩く。(体験者は1人ですよ)
ほぉ!!! えっ?マジっすか!? の連続で猛烈に衝撃を受け、
先人たちすごい!と感動し、帰りの道中で沸沸と湧いてきました、愛。
この先、自分に何ができるかは分からないけれど、
今日こんな素晴らしい体験をさせていただいた久保さん工房には
今まで有ったように、今後もずっとずーっと有ってほしい。
小川だけでなく、日本の各産地にある工房や技術も出来る限り継承して、
ずっと有って欲しいなと思いました。
で???
普段使いしなくなった、現在は「伝統工芸」である和紙を残していくのはどうしたらいい?
ということを帰りの東上線で考えていたわけです。
関係者・行政・自治体がいろんな意見を出し合って様々な事をすでに実行しているだろうし、
今日ちょっと触れただけのわたしなんぞに答えなんか出せる訳もなく・・・
でもね、事情とかいろんな事が分からなくても、大きく動かすことができなくても、
今日感じた「好き」という理由で関わっていくのも良いかなと思ったのです。
少々疲れていた自分にしては、久しぶりに熱い愛。
湯、枠沸くかもレベルでした(笑)
作る側がどんなにがんばっても需要がなければ結局無くなってしまう。
だから、自分は紙を使う人として関わって行こうかなと。
しかし、たとえ個人だとしてもある程度の消費をしないと意味ないよね・・・
という事で考えに考えて捻り出した答え。
「ぽち袋とか作って売ってみる?」
「マジか!? ぽち袋、小さい!!!」という自分も居るには居ましたが、
脳内会議を繰り広げたあげく、分からないけどやってみようという結論が出されました。
to be continued.
次回、「ぽち袋大作戦」乞うご期待!(笑)